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エブルは水の上に描かれた繊細な模様を紙に写し取る技法です。9世紀に中央アジアで生まれたと推定されています。 エブルには二度と同じ模様を作ることができないという特徴があります。模倣したり偽造したりすることはできません。そこで印刷技術の無かった時代には国の契約書、書簡、手形、公式文書の背景としてエブルを施した紙が使用されました。 エブルはシルクロードを通じて現在トルコの位置するアナトリア地方に伝わり、技術的に発達し頂点を極めました。高価な書物の表紙や扉、カリグラフィーの背景としてエブルが使われていました。 伝統的な材料で描かれたエブルは数百年経っても色褪せることはありません。現在トプカプ宮殿博物館に保管されている最古のエブルは1447年のものです。 癒し効果があるといわれるエブル・アートはオスマン帝国時代には療養施設でも使用されていました。 エブルは16世紀にヨーロッパに伝わり、トルコ・ペーパーまたはトルコ・マーブリング・ペーパーとして珍重されました。その後、マーブリングと呼ばれるようになりました。 伝統様式に忠実に制作されてきたエブル・アートに変化が訪れたのは数百年後でした。 19世紀に花のモチーフが加えられたことにより、絵画的な広がりが生まれたのです。 |
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